セミナー内容

海外取引における経理業務は、広範かつ複雑であり、まずは体系的な理解が不可欠です。そのうえで、各種取引の経理処理を適切に進めることが重要です。また、会計処理と税務処理には相違点があるため、実務ではその違いを十分に理解し、留意して対応する必要があります。本セミナーでは、海外取引に関する基本的な知識を体系的に解説します。また、会計処理と税務処理において国内外での取扱いが異なる点を整理し、実務で間違いやすいポイントについても詳しく説明いたします。参加者のみなさまが、より適切な税務処理を行えるよう、実務に即した知識を提供します。

１. 海外取引にかかる経理実務の基本

　（１）貿易の定義
　（２）商品売買・サービス・技術の経理 ～輸出と輸入～
　（３）受取利息・受取配当金の経理
　（４）その他、間違いやすい経理実務
　（５）外貨建取引の換算方法
　（６）外貨建資産負債の期中・期末の換算方法
　（７）外貨建取引の経理実務
　（８）為替予約とは

２. 海外取引における消費税の基本

　（１）国内取引と国外取引
　（２）輸出免税とは
　（３）輸入消費税の計算方法と経理処理
　（４）リバースチャージに該当する役務提供とインボイス制度

３. 海外関連者に対する寄附金

　（１）海外関連者に対する寄附金とは
　（２）設立費用／出張旅費
　（３）貸付金利息
　（４）債権放棄

４. 外国取引関連の租税条約

　（１）租税条約とは
　（２）租税条約の対象範囲と適用方法
　（３）居住者と非居住者、内国法人と外国法人
　（４）源泉地国課税と居住地国課税
　（５）恒久的施設（PE）とは
　（６）各種所得の取扱いとケーススタディ

５.　その他、知っておくべき海外関連税務の知識

　（１）外国税額控除とは
　（２）移転価格税制とは ～海外子会社との取引事例を交えて～
　（３）タックスヘイブン対策税制とは
　（４）租税条約と実務への影響
　（５）税務調査事例の紹介
　（６）税務調査対策と事前準備