金属技術講座【全8回】
基礎から学ぶ技術知識
対象・難易度
新人・若手 | リーダークラス | 管理者クラス | 経営者・役員 |
---|---|---|---|
◯ | ◎ |
セミナー内容
-
金属材料(2テーマ)・加工(3テーマ)・表面処理(3テーマ)
※同じ内容、別の日程でライブ配信オンライン型研修もございます。日程等の詳細をご希望の方はお問い
合わせください。
---------------------
開催スケジュール
---------------------
第1講:2022年6月7日(火) 金属材料 基礎講座
第2講:2022年7月5日(火) 腐食と防食 基礎講座
第3講:2022年7月12日(火) 切削加工 基礎講座
第4講:2022年7月26日(火) プレス加工 基礎講座
第5講:2022年8月23日(火) 溶接技術 基礎講座
第6講:2022年9月5日(月) めっき処理 基礎講座
第7講:2022年9月27日(火) 熱処理技術 基礎講座
第8講:2022年10月18日(火) 塗装技術 基礎講座
---------------------
セミナー詳細
---------------------
第1講:2022年6月7日(火) 金属材料 基礎講座
■各種金属材料、合金の種類や特徴を理解して業務に活かそう
1はじめに金属材料とは?
(1) 金属材料と他の材料(プラスチックなど)を比較しよう
(2) 身近にある金属製品を見てみよう
(3) 金属材料の種類
(4) 純金属と合金について
2金属材料の性質について考えよう
(1) 金属材料の物理的性質
(2) 金属材料の機械的性質
(3) 金属材料の化学的性質
3金属の基本「鉄」について
(1) 鉄が出来るまで
(2) 鉄の特徴と機械的性質
(3) 鉄鋼と鋳鉄について
(4) 炭素鋼と合金鋼について
4鉄鋼材料の種類と特徴
(1) 圧延鋼板 SS、SMなど
(2) 炭素鋼と工具鋼 S〇C、SKなど
(3) 合金鋼 SCMなど
(4) 合金工具鋼 SKS、SKDなど
(5) その他特殊鋼
(6) 鋳鉄 FC、FCDなど
5鋼の熱処理
(1) 熱処理の目的
(2) 熱処理の種類
(3) 表面硬化処理 浸炭など
6ステンレス鋼と非鉄金属材料
(1) ステンレス鋼
(2) アルミニウム合金
(3) 銅合金
(4) マグネシウム合金
(5) チタン合金
第2講:2022年7月5日(火) 腐食と防食 基礎講座
■腐食の原理を理解し、防食の基礎を身につけよう!
1金属材料の基礎知識
(1) まずは周期表をおさらい ~おさえておくべきは?
(2) よく使われている鉄鋼材料やステンレス鋼、各種合金 ~ステンレスって錆びない?
(3) 鉄鋼材料とステンレス鋼の比較と錆びやすさの関係
2腐食の原理を理解しよう
(1)切っても切り離せないのが電気化学の知識 ~ここでは簡単に原理をおさえよう
(2)電気化学について覚えておきたい基礎知識 ~原子とイオン、酸化還元反応など
(3) 錆びやすさはこれで決まる ~イオン化傾向について
(4) 腐食は何によって起こるか? ~大気環境、淡水環境、海水環境、土壌環境、コンクリート
(5) 腐食の分類を覚えよう ~全面腐食、局部腐食、高温酸化、高温腐食
(6) 局部腐食の種類と原因、対策 ~異種金属接触腐食、応力腐食割れ、水素脆性など
3現場で実践できる防食の基礎知識を身につけよう
(1)いろいろある防食の技術 ~電気防食、皮膜防食、耐食材料、環境制御についてそれぞれ解説
(2) 電気防食;カソード防食の概要と注意点
(3) 皮膜防食;めっき、塗装、その他防食皮膜(溶射)と化成処理(リン酸塩処理、クロメート処理な
ど)
(4) 耐食材料;炭素鋼よりもステンレス鋼、CrやNiなどの添加(材料費と維持管理費の関係)
(5) 環境制御;水(湿気)や酸素を防ぐ、除湿剤や脱気、防錆油など様々なアイテムを紹介
4知っておきたい材料分析法
(1) 分析する内容と装置、分析方法などを一覧にして紹介
(2) 各種分析を行う際の注意点を一挙に紹介
5事例から学ぶ腐食と防食
【事例➊】ステンレス鋼の鋭敏化
【事例➋】ステンレス鋼の応力腐食割れ
【事例➌】銅合金の脱亜鉛腐食 など
第3講:2022年7月12日(火) 切削加工 基礎講座
■切削加工の理論と実務に役立つ基本を学ぶ
1切削加工の基本を身につける
(1) 切削加工とは?
(2) 切削の三要素 ①主運動 ②送り運動 ③位置決め運動
(3) 切削抵抗とは? ①主成分 ②送分力 ③背分力
(4) 切屑の生成機構 ①流れ型 ②せん断型 ③むしれ型 ④き裂型
(5) 構成刃先とそのメカニズム
2加工後の表面性状について知っておこう
(1) 表面性状と評価方法
(2) Ra? Rz? 何を表しているの?
3被削性ってなんだ?
(1) 削りやすさと被削性は同じ?
(2) 被削性を表す被削性指数とは?
4切削工具について知っておこう
(1) 切削工具の材種と分類
①高速度鋼 ②超硬合金 ③サーメット ④セラミックス
⑤CBN ⑥ダイヤモンド ⑦コーティング
(2) それぞれの特徴を理解して選択しよう
5切削工具の摩耗と寿命について
(1) 切削工具の摩耗と寿命
①工具損傷の種類 ②工具摩耗 ③工具寿命
(2) それぞれの特徴を理解して選択しよう
①熱の発生を抑制するには? ②切削熱による悪影響
6代表的な切削加工について知っておこう
(1) 旋盤加工
①旋盤加工の種類 ②旋盤加工に使われる工具
(2) フライス盤加工
①フライス盤作業の種類 ②フライス盤に使われる工具
第4講:2022年7月26日(火) プレス加工 基礎講座
■せん断・曲げ・絞り加工の基本から金型、トラブル対策まで解説
1プレス加工とは
~ プレス加工の大切な3要素 ・ ・ ・ 機械、金型、材料 ~
2プレス加工の基礎知識 方法、原理、特徴など
(1)プレス機械の機構、動作原理を知る
・プレス機械の能力を表す3つの要素
・加工に応じたプレス機械の選定
(2)プレス加工の種類と特徴
~ 代表的な加工方法の基礎について理解を深める ~
●せん断加工の基本原理と重要ポイント●
①せん断加工の原理
②切口面の形態(ダレ、せん断面、破断面、バリ)
③パンチとダイの位置関係 “クリアランス”
④せん断面の品質・精度はクリアランスが決め手
⑤せん断荷重の求め方
⑥せん断工程
●曲げ加工の基本原理と重要ポイント●
①曲げ加工の原理
②曲げ加工力の求め方
③曲げ長さ、板厚、材料強度の影響
④曲げ部寸法の決め方と板厚との関係
⑤最小曲げ半径に影響を及ぼす各種要因
⑥スプリングバックの傾向と対策
●絞り加工の基本原理と重要ポイント●
①絞り加工の原理 ~絞りと張出しの違い~
②絞り加工力の求め方
③しわ押さえ力、ダイRの影響のしかた
④1回でどのくらい絞れるか?
⑤素材寸法はどのようにして決めるのか
⑥変わり切口で見る「円筒絞り加工」
~絞りの限界、絞りやすさを評価する~
(3) 加工する材料の特性をどのようにして考慮するか
(4) プレス作業における段取り・自動化・安全への取り組み方
3金型の機能と各金型部品の働きを理解する
(1) 金型の種類と基本構造
(2) 加工プロセスを支える金型のいろいろな機能
(3) 金型材料と熱処理
必要な材料特性/熱処理方法の種類/熱処理のかけ方
4プレス加工時のトラブル対策事例
(1) 被加工材の寸法・位置・移動方向の不良
(2) プレス機械、送り装置の不良
(3) 金型の不良
(4) 加工品精度の不良
第5講:2022年8月23日(火) 溶接技術 基礎講座
■鋼・アルミ・ステンレスなど材料の違いによる加工上の問題点や対策
1金属材料の基礎と接合メカニズム
(1) 金属材料の成り立ち
(2) 溶接の接合メカニズム
(3) 溶接ひずみの発生と対策
2溶接の高品質化
(1) 寸法精度の高品質化
(2) 自動化、ロボット化
3各種金属材料の溶接と溶接材の強度
(1) 炭素鋼溶接のポイント
(2) ステンレス鋼溶接のポイント
(3) アルミニウム溶接のポイント
(4) チタン溶接のポイント
(5) マグネシウム溶接のポイント
4 TIG溶接の勘所
(1) 溶接機の設定
(2) タングステン電極の設定
(3) 溶接作業のポイント
5 MAG・MIG溶接の勘所
(1) 溶接機の設定
(2) 溶接条件と溶接現象の関係
(3) 溶接条件の一元化設定
(4) 溶接作業のポイント
6被覆アーク溶接の勘所
(1) 溶接機の設定
(2) 溶接棒の選択
(3) 直流被覆アーク溶接
(4) 溶接作業のポイント
第6講:2022年9月5日(月) めっき処理 基礎講座
■めっきの基礎知識、特性評価トラブル事例と対策について解説
1めっきの基礎知識と技能者像
(1) めっきの基礎知識
・めっき方法とめっき方式
・めっきの析出量と厚さ
・電気密度と電流分布
・電気化学とめっき
・めっきデータベースとは
(2) めっきを取り巻く現状とめっき技能者像
・めっきの現状
・受託加工で求められるめっき技能者像
・技能検定で求められるめっき技能者像
2めっき製品の評価と検査
(1) めっき膜の評価方法
・めっきの厚さ測定
・めっきの密着性と付着性試験
・めっきの硬さ試験
・めっきの耐食性試験と防食機構
・めっき膜構造特性試験と組織分析
・その他のめっき膜評価試験
(2) めっき液の管理
・ハルセル試験
・光で何がわかるか
・電位-電流で何がわかるか
3めっき手法によるトラブル事例とその対策
(1) よくあるめっきの不良とは~トラブル事例に学ぶ~
・電気めっきJISに記された不良
・めっき不良の発生要因とトラブル対策事例
(2) めっき手法によるトラブルとは
・めっき不良、仕様不良を減少させるために
・めっき目的の明確化と仕様
・仕様不良の発生要因と加工仕様書への記載事項
4 ITの活用によるめっき条件の最適化検討
(1) 品質改善と向上、条件最適化への数理モデルの適用
・QC分析のめっき工程への適用
・一対比較法のトラブル対策への適用
・ベイズ推論のめっきトラブル予測への適用 など
・重回帰分析のめっき条件最適化への適用
・機械学習によるめっき欠陥の判定への適用
・ウェーブレット解析による時系列めっき工程管理への適用
第7講:2022年9月27日(火) 熱処理技術 基礎講座
■意外と知らない熱処理の基本と、品質安定化の施策
1知っておきたい熱処理の基本事項
(1) 熱処理の役割
(2) 語句・用語の解説
(3) 鋼材の基礎知識
(4) JIS鋼材の読み方
(5) 鋼の特徴と熱処理の関係
(6) 鋼の組織と種類
2熱処理で使用する加熱・冷却装置
(1) 熱処理設備に必要な要素
(2) 加熱装置①熱処理炉の形式 ②加熱方式 ③加熱による酸化と対策
(3) 冷却装置①冷却の種類 ②冷却方法
3熱処理の種類と用途/具体的な処理方法
●焼きならし ・加熱/冷却方法 ・保持期間 ・焼ならしが適用されるケース
●焼きなまし ・加熱/冷却方法 ・保持期間 ・応力除去焼なまし
●焼入れ ・加熱/冷却方法 ・保持期間 ・焼入れ硬さと炭素量
●焼戻し ・高温焼戻し ・焼戻し硬化 ・低温焼戻し ・焼戻し温度と組織変化
●亜共析鋼の熱処理 ・機械構造用炭素鋼/合金鋼 ・ばね鋼
●過共析鋼の熱処理 ・工具鋼 ・軸受鋼
●ステンレス鋼の熱処理 ・オーステナイト系 ・マルテンサイト系
4熱処理後の状態を調べる試験方法
組織観察、引張試験、疲労試験、硬さ試験
5熱処理製品の品質トラブルと予防策
(1) 「加熱」に伴う欠陥とその対策
・酸化と脱炭 ・加熱 ・燃焼 ・変形 ・結晶粗大化
(2) 「焼入れ」「焼戻し」に伴う欠陥とその対策
・焼割れ ・変形 ・焼ムラ ・硬度不足
・焼戻しによる割れ ・焼戻し脆性
(3) 「焼ならし」「焼なまし」に伴う欠陥とその対策
・軟化不十分 ・炭化物球状化不完全
(4) その他の要因にかかる欠陥と対策
・置き狂い/置き割れ ・研削割れ ・水素脆性
第8講:2022年10月18日(火) 塗装技術 基礎講座
■知っておきたい塗料と塗装の基礎と塗膜の実用分析・欠陥分析
1塗料の基礎を理解しよう
(1) 序章:塗料の歴史「なぜ、塗るのだろう?」
(2) 塗料の3つの役割(外観、保護、機能)
(3) 塗料の構成成分と塗料の種類
(4) 塗料成分(樹脂、顔料、溶剤、添加剤)とその役割
(5) 塗装工程とその目的
2塗装に必須の前処理&表面処理の知識
(1) 前処理(ショットブラスト、脱脂)
(2) 表面処理(化成処理:リン酸鉄、リン酸亜鉛、酸化ジルコニウム)
(3) 表面処理の不具合事例
3電着塗装とプライマー処理(下塗り)
(1) 電着塗料の基礎とプライマー塗料の使い分け
(2) 電着水槽の管理
(3) 電着塗装の特徴、付き回り性(プライマーとの比較)
4溶液(溶剤&水性)塗装の知識
(1) 溶剤系塗料vs水性塗料 それぞれの特徴と欠点
(2) スプレーガンの特徴と適正粘度
(3) メタリック塗装、パール塗装、クリヤ塗装の特徴
5塗料・塗膜不良とその評価・分析法
(1) 評価・分析の考え方(アプローチ)
(2) 前処理の重要性
(3) 分析/解析の3つの観点
①外観観察 :塗料と塗膜の状況を把握する
②科学的分析:塗料と塗膜の化学構造を把握する
③物理的分析:塗料と塗膜の物性を把握する
(4) 解析評価や機器分析の事例紹介(はじき、異物を中心に)
セミナー要項
名称 | 金属技術講座【全8回】 |
---|---|
開催場所 | 大阪府工業協会 研修室 |
定員 | 50名 |
価格(税込み) | 193,600円(会員)/237,600円(非会員) |
開催日・開催予定日
2022年6月7日(火)~2022年10月18日(火) | 午前9時45分~午後4時45分 |
ありがとうございます。
こちらのセミナーは終了いたしました。 お問い合わせはこちらから |
---|