材料力学と強度計算の基本(2日間)
技術系研修
- 機械
「物理」と「数学」の初歩から学ぶ
対象・難易度
新人・若手 | リーダークラス | 管理者クラス | 経営者・役員 |
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◎ | ◯ |
セミナー内容
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製造業に携わるうえで避けて通れないのが強度に関する問題であり、その下地となる学問として「材料力学」があります。しかし初学者にとっては非常に難解に感じる分野であるために、理解するのに相当な労力と時間を要するといった光景も珍しくありません。そのような難解かつ奥深い「材料力学」に関して、本セミナーではその全てを理解するのではなく、基礎となる考え方やエッセンスを学ぶことで業務に役立つ知識を持ち帰るとともに、より本格的な学びを深めるきっかけとしていただくことを目的としています。セミナー構成としては、初日は材料力学の理解に必要な数学・物理学の前提知識を習得し、2日目では初日の学習内容をもってして材料力学の基礎を徹底的に学ぶことができます。ぜひこの機会をご活用ください。
- 1. 材料力学を学ぶ基礎 ▶実務で必要な知識の全体像
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(1) 「工学」とは? 「数学」とは? 「物理学」とは?
(2) 工学・数学・物理学の関係と違い
(3) これだけは知っておきたい「4大力学」
・材料力学 ・機械力学 ・流体力学 ・熱力学
- 2. 理解しておくべき基本数学 ▶計算と実務のつながり
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(1) 計算結果が正確とは限らない!「誤差」の考え方を知ろう
・有効数字 ・計算機の誤差
(2) 三角形を理解するとすべての形状が理解できる
・ラジアン ・三角関数
(3) 難しい問題を簡単に考えられる方法 「微分」と「積分」
(4) 方向と長さを同時に表す概念 「ベクトル」
【演習】 簡単なベクトルの計算演習
- 3. 力の働き方を理解し、実務に活かすポイント
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(1) 物理は「単位」で考えよう
・物理単位 ・組立単位 ・次元
(2) 似ているようで違う!「質量」と「重さ」とは?
(3) 材料力学を理解するのに必要な「力」と「モーメント」の考え方
- 4. 運動の基本原理を知っておこう
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(1) 物理学における「運動」の定義
(2) 「運動」をあらわす2つの数量 「速度・加速度」
(3) 式で分かりにくいなら図に描いてみよう
・運動曲線 ・さまざまなグラフ
【演習】 簡単な運動の計算演習
- 5. 日常業務に役立つ物理法則を押さえよう
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(1) 「運動」と「力」の基本法則
・運動の3法則(第1法則/第2法則/第3法則)
・運動量保存の法則
(2) 設計に携わるうえで避けては通れない「摩擦」と「慣性」
(3) 大きな力が加わる「振動」と「衝撃」
- 6. 強度とは?壊れないための基本的な考え方
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(1) 材料に加わる「力」にはどのようなものがあるだろうか?(力/応力/ひずみ)
(2) 力と応力の種類
(3) 材料の強度の表し方
・弾性係数 ・引張強さ ・降伏点
(4) “実際に使える強度”とは?
・許容応力 ・安全率の考え方
- 7. 機械構造の基本となる『はり』の基礎と役割
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(1) そもそも「はり」とは?
(2) 「はり」の種類・支持の種類
・移動支持 ・回転支持 ・固定支持
(3) 「はり」に加わる力を理解しよう
・せん断力 ・曲げモーメント
(4) 「はり」の断面形状も考えてみよう
・断面二次モーメント ・断面係数
【演習】 「はり」の計算演習 ①
- 8. 『たわみ』とは?変形とその影響を理解する
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(1) 「はり」の変形の基本(たわみとたわみ角)
(2) 「たわみ」の計算方法
(3) 「たわみ」を考慮すべき場面(不静定はり)
- 9. 材料に働く様々な力:強度を左右する他の要因
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(1) 回転すると加わる「ねじり」
(2) 柱などで起こる「座屈」
(3) 弱いところは攻められる?「応力集中」
(4) 長く使うと現れる現象「疲労・摩耗」
- 10. 材料力学を実務に活かす実践的アプローチ
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(1) 実際の機械での力の伝わり方
(2) 「安全」な設計をするために考慮すべき「安全率・安全係数」
(3) シミュレーション活用の際の注意点
【演習】 「はり」の計算演習 ②
セミナー要項
名称 | 材料力学と強度計算の基本(2日間) |
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開催場所 | 大阪府工業協会 研修室 |
価格(税込み) | 44,550円(会員)/56,650円(非会員) |
開催日・開催予定日
2024年11月19日(火)から2024年11月20日(水) | 午前9時45分~午後4時45分 |
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