セミナー内容

１日目　講義

　「自分の機械は自分で守る　設備保全活動　ＴＰＭ活動の進め方／保全作業のポイントを解説」

1. 故障で機械を止めるな！
～製造現場で求められている課題、作業者にとって必要な条件とは～

2. ＴＰＭの考え方、ＴＰＭ活動の狙い
（１）“わたしは作る人、あなたは直す人”はダメ、意識を変えて現場を変える
（２）予防保全は設備の予防医学　　　　　（予防保全：Preventive Maintenance）
（３）“儲かる保全”生産保全の考え方　　 　（生産保全：Productive Maintenance）
（４）ＴＰＭの意義と特色　　　　　　 （TPM：Total Productive Maintenance）

3. 設備保全（ＴＰＭ）活動の進め方
（１）設備の５Ｓ　　　
① 職場・設備の周辺の整理整頓　　② 設備の清掃・点検
（２）設備の効率化　　
① 効率化を阻害する ②６大ロス設備総合効率の考え方、算出方法　　　　　　　
③ 慢性ロスと突発ロスの比較、改善の考え方
（３）故障ゼロへの挑戦
① 故障の５大要因をつぶせ ② 故障ゼロへの原則と対策
（４）チョコ停改善　　　
① チョコ停の発生原因 ② チョコ停ゼロへの原則
（５）自主保全活動の展開　
① 自主保全展開の７ステップ　　② 成功させる１２のキーポイント
（６）継続できるＴＰＭ活動
　　　 ① みんなを巻き込む体制づくり ②プロの機械オペレーターとしての姿と決心
　　　 ③ 活動を途中で頓挫させないために

4. 燃える小集団活動　全員参加で進める自主保全活動
（１）小集団活動を盛りあげ、大きな成果をあげるための条件
（２）小集団活動をベースとした新しい組織に変革する

２日目　実習

　「基本的な機械設備の日常点検や修理が自分でできる技能を身につける実習」
　
実習１: ねじの適正締め付け、トルク管理実習
ねじ締めの基礎技能は、設備・機械を使用する人、メンテナンスする人にとって必須の技能です。
ねじはただ締め付ければ良いというものではなく、締め付け過ぎも、締め付け不足もあっては
いけません。ここでは正しいねじ、ボルト・ナットの締め付け技能を身につけていただきます。

実習２：軸受け装置の芯だし作業
　　回転軸の芯だし技術は機械組立の基本といえます。芯がでていない状態で設備を
　　運転すると振動や　騒音の原因となり、やがて設備の故障を引き起こします。
　　実習用の軸受け芯だし装置にて、実際にダイヤルゲージを使用し、正しい回転軸の
　　芯だし作業を体得していただきます。
　
　実習３：リミットスイッチ／Ⅴベルトの調整実習
　　①レーバー型リミットスイッチを指定の位置で動作するように
　　　調整する作業を体得していただきます。
　　②Ｖベルトの正しい取り付け、取り外し方はもとより適正な張り調整のやり方、
　　　プーリーの芯だし作業を体得していただきます。
　
　実習４：ベアリングの組み付け、グリース充填実習
　　①ベアリングを正しく、軸に組み込む作業を体得していただきます。
　　②実習用伝動装置を使用して、グリース充填の正しい作業法を学びます。
　　　グリースが正しく充填されていないとどんなトラブルが起こるのか体験していただきます。